2009年9月16日 ベトナムのハノイにて、ベトナム商工省と日本の経済産業省との共催で“ベトナム‐日本 原子力発電協力セミナー”を開催した。
このセミナーには、ベトナム側から共産党、政府、ニントアン省の要人や原子力専門家など約130人が参加し、日本側からは、日本大使、経産省、関係団体、メーカー、商社など多数が参加した。
このセミナーで、ベトナム側からは、ベトナムの電力長期計画、原子力発電プロジェクトで今後の課題について発表があり、 日本側からは1990年代から継続しているベトナム原子力発電への日本の協力、原子力発電の経済性と必要性、初号機建設へのロードマップ及び原子力発電技術についての発表が行われた。
ベトナム側からは、原子力発電所建設に対して、今後整備していくべき項目などについての質問がだされ、日本の専門家からは、日本の経験に基づいた的確な回答がなされた。
セミナーに引き続いて行われた、ベトナム・日本双方の原子力専門家によるワークショップにおいては、プロジェクト体制がどうあるべきか、原子燃料の調達に問題がないかなど、ベトナム側原子力専門家から次々に出される質問に対して、日本の専門家からは丁寧で的確な説明があり、ベトナム側専門家も熱心に聞き入っていた。
このセミナー開催については、ベトナム国内では、新聞9紙、国営テレビ2社、国営ラジオ1社などで報道され、 ベトナム国民の原子力に対する関心の高さがうかがえるとともに、ベトナム政府高官からは「開催時期も適切であり、日本の協力姿勢がPRできた。」との高い評価をいただいた。
このセミナ・ワークショップを通じて、ベトナム側は原子力発電推進にさらに認識を深め、ベトナム原子力発電プロジェクトを着実に一歩進める事ができたと考える。